双眼鏡を使ってみよう

双眼鏡ってこんな道具

双眼鏡とは2つの望遠鏡を平行に並べて、遠くのものを両目で見るための道具です。小さくて近づけない鳥を観察するバードウォッチングでは最も大切な道具の1つです。
バードウォッチングのほかにも天体観測やスポーツ観戦、ライブ観賞など、いろいろな場面で使える道具です。
「8×32」などの表記は「倍率8倍、対物レンズの口径32mm」という意味です。一般的にバードウォッチングに適している倍率は8〜10倍といわれます。

見る前の準備〜3ステップ

① ストラップの調節
 本体が胸の少し下、みぞおちの上あたりに来るようにします。

② 目当て(見口)の調節
 眼鏡をしている人は目当てを短く、裸眼の人は目当てを引き出します。

③ 目幅の調整
 接眼レンズを眼の幅に合わせて、左右の視界が1つの円になる見え方にします。

これはNG!!

太陽は絶対に見ないでください。目にダメージを与えるおそれがあり、非常に危険です。のぞきながら歩くのも危険です。また、双眼鏡は基本的に水洗いできません。カビなどの原因になります。手入れには専用の道具を使います。

使ってみよう!

構え方

両手で持ち、体の正面で構えます。鳥を視野に入れるには、まず目標(=鳥)を目でしっかりとらえます。できればこのとき、目印になるもの(目立つ木やアンテナなど)も一緒に確認すると、「あの木の枝から右に少し」といった具合に合わせやすくなります。目でしっかり目標をとらえたら、そのまま双眼鏡を目の前に持ってくるイメージです。

使いこなしのコツ

まっすぐのぞいているつもりでも、癖でズレることがあります。特に遠くを見るときは、少しのズレも双眼鏡の視界では大きくズレます。双眼鏡を構えたとき、まっすぐ対象に向いているか、外からチェックしてもらうといいでしょう。

知って得する双眼鏡TIPS

スッキリ見えない・・・

左右の目の視力が違っているのかもしれません。この場合は左右どちらかの接眼レンズの近くにある「視度調整リング」を調整してみましょう。まずリングのないほうの目だけでのぞいてピントを合わせます。次にリングのあるほうの目だけでのぞき、はっきり見えるまでリングを回して調整します(詳しくはスタッフへ)。

結局、「8倍」って何を倍にしているの?

双眼鏡や望遠鏡の倍率は、対象との距離を「1/倍率」にすることを意味します。つまり8倍の双眼鏡の場合、20メートル先にいる鳥は、20メートルの1/8の距離=2.5メートル先にいるように見えることになります。

ちょっとした裏ワザ

対物レンズからのぞくと、ちょっとした虫めがねになります。