BIRDER2025年4月号 新連載の見どころ

2025年3月14日(金)発売の雑誌『BIRDER』2025年4月号。本note記事では特別編として、今月号から始まる新連載3本の誌面をチラ見せしつつ見どころを紹介します!
短期集中連載 絶滅危惧の鳥、現場からのレポート
本連載は絶滅が危惧されている鳥のこれまでと現状を、1種について3号で紹介する短期集中のリレー連載です。1回目は沖縄島北部のやんばる地域のみに生息する固有種で、絶滅危惧IA類に選定されているヤンバルクイナ。保護のかいもあって、2023年には沖縄島中部の名護市でも生息が確認されるようになり、個体数は回復してきていると考えられますが、その一方で2024年はヤンバルクイナの交通事故が記録のある1995年以降、過去ワースト2位の件数で発生していて、まだまだ予断は許さない状況です。かつては「あと5年で絶滅する」といわれていたヤンバルクイナがどう守られているのか、保全の取り組みやヤンバルクイナに関わる人々のドラマに注目です。
鳥の来た道 〜進化の謎解きストーリー

奇才・川口敏氏が独自の視点で鳥の形について紹介した「鳥の形態学ノート」が、鳥の進化に焦点を当てる連載にリニューアルしました。これまでも連載中で羽毛恐竜や化石鳥類の紹介がありましたが、新連載ではこうした過去の鳥類がどのようにして今の鳥類ににつながっているのか、論文や文献,そして川口氏のユニークな考察を加えながら謎解きをしていきます。
初回のテーマは最も有名な化石鳥類の1つである始祖鳥。教科書などで必ず観たことがあるベルリン標本のイラストだけでなく、現生の鳥を深く知るからこそ描ける、大胆な色使いの始祖鳥復元イラストも注目です。
ちなみに担当編集は大の恐竜好きなので、これからどんな羽毛恐竜のイラストが見られるかが今から楽しみでしょうがないです。
鳥見 ながら 生き物さがし
せっかくカメラや双眼鏡を持って自然の中に出かけるのに、鳥しか見ないなんてもったいない!……ということで、本連載では国内外のさまざまなフィールドと、そこで鳥といっしょに観察できたらもっと楽しくなる植物や昆虫などの生き物を紹介します。初回はキビタキなどのいる春の林で見られるギフチョウとコツバメというチョウです。本誌ではモノクロの記事ですが、文一総合出版オフィシャルアプリ「文一AR」をお手持ちのスマートフォンやタブレットにインストールし,アプリを起動して誌面の「AR」のマークにかざすことで本note記事のように画像をカラーで楽しむことができます。探し方のヒントもあわせて載せているので、春の林で探鳥するときにはぜひこの美しいチョウたちを探してみてください!